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劇的な幕切れとなったTGLの初代王者決定戦。アトランタ・ドライブ・ゴルフクラブがニューヨーク・ゴルフクラブを4-3で破り、シリーズ2連勝でSoFiカップを獲得した。
決勝シリーズ第2戦は、終盤までニューヨークがリードする展開。しかし、
14番ホールでビリー・ホーシェルが17フィート10インチ(約5.4メートル)のバーディーパットを沈め、試合をひっくり返すと、
最終15番ホールではパトリック・カントレーが冷静にアップ・アンド・ダウンでバーディーを決め、勝負を決めた。
初代王者の栄光、アトランタが圧巻のシーズンを締めくくる
これにより、シリーズ第3戦は不要となり、アトランタが最終成績7勝1敗という圧倒的な強さでシーズンを終えた。試合後、チームオーナーのアーサー・ブランク氏がTGL共同創設者のマイク・マッカーリー、タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイに感謝の意を示しながら、SoFiカップをチームへと手渡した。
表彰式ではスモークマシンが焚かれ、紙吹雪が舞う中、カントレー、ホーシェル、ジャスティン・トーマス、ルーカス・グローバー、チームコーディネーターのベン・ヘルムラスらが歓喜の瞬間を分かち合った。
「このメンバーで戦えたことが本当に嬉しい。団体戦の特別な雰囲気を感じられたし、試合の緊張感がチームをより一つにしてくれた」とホーシェル。「2022年のプレジデンツカップ以来の団体戦だったけど、やっぱりこういう戦いは最高だね。」
劣勢からの大逆転!勝負を決めたハンマー戦略
アトランタは試合開始直後から苦しみ、11ホール終了時点で3-0と大きくリードを許していた。しかし、チームにはまだ3つのハンマーが残されており、終盤にかけてこれを巧みに活用して逆転劇を演出した。
まずは12番パー3で、カントレーがティーショットをピンそば4フィートにつけたところでアトランタがハンマーを投じ、ニューヨークが拒否。これでスコアは3-1に。続く13番ホールでは、シャウフェレがアプローチをバンカーに入れた場面で再びハンマーを使用。ニューヨークが再び拒否し、3-2と差が縮まった。
「ハンマーを使えるのはリードしている時が理想だけど、今回はそうも言っていられなかった」とカントレー。「終盤にリードを奪った瞬間にハンマーを投げ、相手のミスを引き出せたことが勝因だね。そして、ビリーが決定的なパットを次々と沈めてくれた。それが何より大きかった。」
ニューヨークの奮闘もあと一歩届かず
試合を優位に進めていたニューヨークは、10番ホールでシャウフェレのバーディーにより3-0のリードを奪い、試合を決めにかかっていた。しかし、スタンドで見守っていたグローバーは「まだまだ勝負はわからない」と話しており、その言葉通りアトランタが怒涛の追い上げを見せた。
試合の中盤、8番ホール(Bluebonnet)では少しピリつく場面もあった。シャウフェレがハンマーを投げたタイミングが、ちょうどトーマスが11フィートのパーパットを打とうとした瞬間と重なり、ルール担当のマーク・ラッセル氏が「完全にアドレスしていなかった」と判断。ハンマーは有効とされたが、アトランタはこれを拒否し、ニューヨークが2-0のリードを維持した。
ニューヨーク、健闘を称えられるも敗戦を受け止める
ニューヨークは開幕2連敗から立ち直り、最終成績3勝4敗1分と健闘したものの、アトランタの戦略と終盤の勝負強さに屈する形となった。
シャウフェレは試合後、「あと何回か違う選択をしていたら結果は変わっていたかもしれないが、それでもアトランタのハンマー戦略と実力が上回った」と認め、「彼らが勝つべくして勝った」と語った。