TaylorMade Qi35 LS ドライバー徹底解説｜低スピン×操作性で“飛ばしとコントロール”を求める1本

TaylorMadeが2025年に発表した「Qi35 LS（Low Spin）ドライバー」は、シリーズ中でも特に低スピン弾道を追求した設計を特徴としています。
「弾道を抑えてコントロール重視」「強く打ててスピンを抑えたい」ゴルファーにとって魅力的な1本です。
先にご紹介した【⇒ Qi35 MAXの記事はこちら】と比べながら、さらに参考モデルとして「PING G440シリーズ」もチェックすれば、
あなたに合ったドライバーの選び方が鮮明になります。

1. モデル概要と設計思想

引用：公式サイト
Qi35 LSは、シリーズ中もっともスピン抑制／操作性に振った“ツアー向け”設計モデル。以下のポイントを備えています。

• ヘッド体積：460cc （US仕様）

• ロフトバリエーション：8°／9°／10.5°（※仕様国による）

• 調整機構：ロフトスリーブ＆重さ可変ウエイト（13g＋3g＋3g構成）

• 設計コンセプト：最も低いCGプロジェクション（重心位置）と低スピン設計。 
  → ヘッド設計・重心設計・調整機構を駆使して、より「吹き上がりを抑えて弾道を伸ばす」方向に特化しています。

2. 低スピン設計の核心

Qi35 LS最大の特長は、低スピン弾道の実現です。

• 重量ウエイトを最も後方／前方に入れ替えることでスピン量・弾道特性を細かく制御可能。

• 比較レビューでは、「平均スピンが2000 rpm前後（流通アマチュア試打）」「1600 rpm台に入った場合も」などの報告があります。

• ただし「ミスヒット耐性」は通常モデル／MAXほど高くない、というレビューもあります。
  → ハイスピードスイングやスピンを抑えたいゴルファーには大きな武器になりますが、安易な“やさしさモデル”とは異なるモデルであることは押さえておきましょう。

3. フェース・構造・調整機構

引用：公式サイト
多彩なテクノロジーが詰まったQi35 LSですが、特に注目すべきは以下です。

• 素材：クロムカーボン＋スチール＋アルミニウム＋タングステン＋チタンの5素材構成。
  フェース／クラウン設計：Carbon Twist Face™＋Infinity Carbon Crown＋Thru-Slot Speed Pocket™。
  これにより「低スピンながらも初速を維持しやすい」設計。

• 調整機構：ロフトスリーブ（4°範囲）＋可変ウエイト（13g＋3g＋3g）による弾道・スピン・打ち出し角のチューニング。
  → ギア好きな方には“扱える設計”として面白く、
  初心者〜中級者には“フィッティング必須”という視点も併せて伝えると信頼性が上がります。

4. 弾道傾向とパフォーマンス評価

Qi35 LSは以下のような弾道傾向を持つモデルとしてレビューされています。

• 打ち出し角：やや低〜中（低スピン設計ゆえに）

• スピン量：非常に低め（シリーズ中最も低スピン）

• 弾道：強い中弾道〜低弾道で“風に強い”特性あり。

• 寛容性：ミスヒット時の許容性は、MAXや通常モデルよりやや落ちる可能性あり。
  → スイングに安定感がある、またはスピン量を抑えたいゴルファーには非常に適合します。
  ただしスイング安定性が低く、フェースを外すことが多い人には向かない可能性があります。

5. Qi35 LSとQi35／Qi35 MAXとの違い