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熱戦が繰り広げられたTGL決勝シリーズ第1戦は、最後の1パットで決着した。アトランタ ドライブ ゴルフクラブがニューヨーク ゴルフクラブを6-5で下し、3本勝負のシリーズで1勝を先取。優勝トロフィー「SoFiカップ」獲得へ大きく前進した。ニューヨークはこれで後がなくなり、第2戦(日本時間3月27日午前8時)に勝たなければシーズン終了となる。必要に応じて第3戦(同日午前10時)が即座に行われ、試合はESPNで放送、ESPN+でストリーミング配信される。
最後の1パットで決着!カントレーが大舞台で輝く
最終15番ホール、スコア5-5の同点で迎えた運命の瞬間。アトランタのパトリック・カントレーが6フィート(約1.8メートル)のバーディーパットを沈め、パーで終えたザンダー・シャウフェレを振り切った。
「まさに劇的な展開だった。大事な場面で決めてくれたパトリックに感謝だよ」とアトランタのキャプテン、ジャスティン・トーマスは試合後に語った。
勝負の流れを変えたホーシェルのハンマー
試合の流れが大きく変わったのは、シングルス戦の2ホール目(12番、Loot on the Line)。この時点でアトランタは2ポイント差を追う展開だったが、ビリー・ホーシェルが9フィートのバーディーパットを前に「俺に任せろ。決める」と宣言。
それを聞いたトーマスが「ハンマー」を投じ、ニューヨークもこれを受けた。しかし、ホーシェルは宣言通りにパットを決め、試合は4-4の同点に。ホーシェルは拳を突き上げ、大歓声の中で叫びながら歓喜のパフォーマンスを見せた。
「この瞬間が試合のターニングポイントだったね」とカントレー。「必要な場面でビリーが最高のプレーをしてくれた。」
ニューヨークはこの試合で3回のハンマーのうち1回しか使用せず、シャウフェレは「もう少し積極的に使うべきだったかも」と悔しさを滲ませた。
ニューヨークも反撃、だがあと一歩届かず
ニューヨークが試合をリードしたのは10番ホール(Sterling)が初めてだった。キャメロン・ヤングが9フィートのイーグルパットを前にハンマーを投じ、アトランタもこれを受けた。ヤングが見事に決め、SoFiセンターの観客は大歓声。これで4-2とニューヨークが逆転した。
それ以前もニューヨークは粘りを見せた。2-0とリードを許して迎えた5番(Set in Stone)で、リッキー・ファウラーがティーショットをピンそば4フィートにつけ、シャウフェレがバーディーパットを沈めて最初のポイントを獲得。続く6番(Flex)ではアトランタが混乱しボギーを叩いたことで、ニューヨークが2-2の同点に持ち込んでいた。
アトランタ、流れを引き寄せる勝負強さ
アトランタが試合の主導権を握ったのは4番ホール(Riptide)だった。トーマスの完璧なティーショットの後、ホーシェルが3アイアンをミスヒット。しかし、ボールはギリギリで池を越え、岩に跳ね返ってグリーンに乗るという幸運な展開に。カントレーがこの9フィートのイーグルパットを沈め、2-0とリードを広げた。
また、2番ホールでは、ニューヨークの11フィートのバーディーパットに対し、アトランタが4フィートのチャンス。ファウラーはハンマーを受ける構えを見せたが、シャウフェレは「11フィートの成功率は50%以下」と指摘し、最終的にニューヨークは受けずに1-0と先行を許した。
まとめ
逆境のニューヨーク、巻き返しなるか?
ニューヨークはこれで崖っぷち。火曜日の2試合に連勝しなければ、シーズンは終了となる。ただし、このチームはシーズン開幕2連敗(0-2)からの復活劇を演じており、厳しい状況でも勝ち抜く力を持っている。
試合後のミーティングで、両チームとも第2戦・第3戦(必要なら)の出場選手を変更しないと決定。ルーカス・グローバーやマット・フィッツパトリックの出番はなく、同じメンバーで戦う。
「今シーズン、何度も逆境を乗り越えてきた。今回も同じだよ」とシャウフェレ。「火曜日は楽しもうと思う。」
ニューヨークの逆襲なるか、それともアトランタが一気にSoFiカップを手にするのか。運命の第2戦は、まもなく始まる。